「けんか 千葉省三」作
省三のふるさと案内記・・・ 安野静治氏 著
楡木尋常小学校跡=南押原郷土児童館・千葉省三記念館
楡木町の中央にある信号機の西側に、児童文学者千葉省三記念館の看板が立っている。ここを入ったところに、南押原郷土館と千葉省三記念館が立っている。南押原郷土館は、図書室・工作室・遊技室・事務室のある建物で、昭和56年4月1日に開館した。
千葉省三記念館は、生誕百年記念として併設し、平成5年11月1日にオープンした。この記念館は、省三の教え子の福島充氏が省三生誕百年を機会に永久に顕彰しようと私財を投じて建設したものである。ここには、鹿沼市教育委員会所蔵の、省三の作品・写真・原稿(写)・万年筆・文机・本箱・火鉢・帽子・衣類などの資料が展示されている。建物の西側には、鹿沼JA南押原農協の倉庫がある。
ここには、観音寺があって、庫裏が省三の学んだ楡木尋常小学校であった。『宿の子ども』には、「こんにゃく屋と、まんじゅう屋の間をはいって、桑畑の中をぬけると、そこに、まっくろく塗った、つっかえ棒をした、大きな長屋みたいな家が、横っちょを向いて立っていた。それが学校だった。」と書いている。こんにゃく屋は今でもあるが、まんじゅう屋はなくなっている。
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