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蝉ケ渕稲荷のサクラ
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■説明板・・・
●蝉ケ渕稲荷神社(せみがふちいなりじんじゃ)
祭神は豊受姫神で、正応年間(1288-1292)この地方の不作と疫病流行のとき、山城国(京都)の稲荷大神を信仰したところ霊験あらたかで、災害を免れることができたことから、神徳をたたえて神社を創建したといわれている。また茨城県鹿島町の「日限(ひぎり)稲荷」を勧請したともいわれている。蝉ケ渕には大杉の洞(うろ)に現われた「白蛇」が稲荷様の使いであったという伝説がある。(末広町)
■かぬまのむかし話「蝉ケ渕の白蛇」
蝉ケ渕稲荷はいまから600年以前につくられた。西暦1400年代???・・・室町幕府のころか〜!想像つかない。
明治の末・・・・約100年前当時は木立に囲まれうっそうとし、どんよりとよどむ渕があり、夏にはけたたましく蝉がないたという。これで蝉ケ渕のいわれがわかります。

その森に一匹の白蛇が出た。出たことにより、不吉な前兆なのか、幸運のお告げなのもかわからず、町民はやきもきして遠巻きに、見つめていた。そのうちに噂が大きくなり県内各地から弁当持参でやってきたり、出店なども出るようになった。ふた月たっても災難は起こらず、神様の使いに違いないということになった。しかし、その後死んでしまったので、町内の人々は白蛇をアルコールにつけて町の守り神として祀り、毎年初午の日にはお参りにくる人達にも拝んでもらうことにした。
次の年、白蛇の様子がおかしいので巫女に拝んでもらったところ、白蛇が巫女にのりうつって言った言葉は「笠間稲荷の使いで来たところ悪者にねらわれて帰れなくなり、蝉ケ渕にお世話になることになりました。これからは、町の人たちを”火と水のわざわい”から守ってあげます・・・・」と言ったそうです。
それから十数年たった初午の日に白蛇はびんごと消えてしまいました。
末広町では、今日にいたるまで火事もおこらず、水の事故にあう人もいないとのことです。いい話です。