■説明板・・・
●国指定重要文化財 野木町煉瓦窯
野木町煉瓦窯(旧下野煉化製造会社煉瓦窯)は、明治23年6月に完成しました。この巨大な煉瓦窯はホフマン式輪窯と呼ばれ、ドイツ人のフリードリヒ=ホフマンが発明した連続窯の一種です。
ホフマン式輪窯は最初円形でしたが、程なく効率のよい楕円形に改良されました。日本に現存するホフマン式輪窯は、わずか4基のみで、他3基が長方形あるいは楕円形であるのに対し、当地に残る窯は完全な円形となっております。これは、世界的に見ても極めて貴重なものといえます。他特徴としては、平面16角形・外周100m・煙突高34m強で、上部には400個の投炭孔を配し、窯内部は円形環状トンネルになり、その中央に断面8角形の煙突を立て、地盤面約12mの位置より放射状に木造の上屋架けています。窯詰素地数は約23万個(一室に付き1万4千個程度)、全室焼成終了までは約20日、1基での年間最大焼成数は250〜300万個でした。
昭和54年4月3日に国重要文化財に指定されました。これは、日本の近代化に貢献した産業・交通・土木の遺産である「近代化遺産」として飛びぬけて古い指定となっております。
野木町教育委員会
・・・説明板は26.3.28 |