19.1.22 黒須病院建物東側にある。
■説明板・・・
●鶏権現(にわとりごんげん)
鶏権現の本源は水分神信仰(みくまりのかみしんこう)であり、清水の湧く所や、水源地などに祀られた水神のことである。「みくまり」「みわたり」となり、「にわたり」から「にわとり」と呼ばれ「鶏」があてられ、「鶏権現」の民間信仰になった。小児の咳には不思議な効きめがあり、ご神体を仮うけ、治ると衣類を着せた。咳の流行期には、次々とご神体が廻され、遠くは筑波山方面までゆき、半年ぶりに戻ったという。
ご神体は、25cm位の二本の丸棒で、上部に男女の顔面が彫られていたが、磨滅している。東北地方の「オシラ様」によくにている。水神から作神・養蚕の神となり、それが小児の咳の病気から子育て、子孫繁栄の神と仏が習合して「鶏権現」となり、今なお信仰されている。なお、ご神体は左側(南側)の階段を上がり突きあたりの建物に安置されている。 |