■説明板・・・
●国指定重要文化財 入野家住宅 主屋・表門 2棟 昭和43年4月25日指定
入野家はもと武士の出で、江戸時代初期から代々名主をつとめた家柄と伝えられる。主屋は所蔵文書等から、天保7年(1836)から村民救済事業として建設されたことが明らかになっている。主屋は一部2階、茅葺寄棟造り(かやぶきよせむねづくり)で、桁行(けたゆき)10間半、梁間(はりま)4間半の主体部と、その上手(かみて)前よりに桁行7間半、梁間2間半の座敷部が喰い違いに配され、棟は前後に平行してその間を短い棟でつないでいる。座敷部は4室を横一列に並べ、正面に式台を構える。主体部は下手(しもて)に広い土間を取り、床上部は喰い違いに4室を配し、土間側に「だいどこ」を張り出す。表門は、茅葺寄棟造で、桁行9間半、梁間2間半、中央11間半に潜戸(くぐりど)付の扉(とびらぐち)をもつ長屋門で、東側に「くら」、西側に「なや」を配する。
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