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●芳賀町の風景   栃木県芳賀郡芳賀町
祖母井神社
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20.5.21
■説明板・・・
●祖母井神社(うばがいじんじゃ)
当神社は、芳賀町の中心である祖母井の街と人々を見守る処に鎮座し、平安時代・久安元年(1145)の創建と伝えられています。また、昭和初期の時代劇作家・故川口松太郎の代表的小説「蛇姫様」(烏山城主にまつわる伝説)を書く伏線となったゆかりの神社でもあります。御祭神は彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)・須佐之男命(すさのおのみこと)の三柱を祀り、御神徳(ご利益)は、とくに縁結び・健康長寿・厄除開運・交通安全などであります。御本尊(神様が鎮座している処)は、栃木県及び芳賀町の文化財に指定されており、江戸時代の神社建築の華麗な彫刻群を現在に遺しています。
■説明板・・・
●祖母井神社
祖母井神社は、「うばがい」と言う地名の発祥の地と言われている姥ケ池(栃木の自然百選)から西に500m、芳賀町の中心である祖母井の街を見守る位置に鎮座し、久安元年(平安時代)の創立と伝えられ、芳賀の里の人々を見守り、心のやすらぎを与え、親しまれる鎮守神として崇敬されてきました。
栃木県指定文化財の御本殿は、明和7年(江戸時代)に当地の豪農、横堀仙左衛門により寄進されたものであり、氏子崇敬者の誇りとして大切に保存されています。
境内地の隣に、かつて住んでいたことがある故川口松太郎の自伝的小説「破れかぶれ」にも描かれている夏祭(とちぎのまつり百選)は、神輿の渡御をはじめ、祇園囃子による山車、屋台の引きまわしなどがあり、まつり最大の神事として、五穀豊穣、無病息災などを祈願する「献灯の儀」が町内の若衆により、古式ゆかしく厳かに執り行われます。
・・・以下省略・・・
芳賀町教育委員会
■説明板・・・
●川口松太郎句碑について
川口松太郎(本名、川村芳太郎、1899-1985、東京、浅草生れ)は。昭和初期の日本を代表する時代劇作家であり、昭和10年に「鶴八鶴次郎」で第一回直木賞を受賞しました。
松太郎は幼年時代貧しい生活を送り、14歳まで東京の電信学校に入学し、そこで同じ文学好きの北村形吾(当地出身)に出会いました。
北村家は代々祖母井神社の神官として仕え、形吾の兄、重樹は当地で郵便局も経営していました。松太郎はその後、形吾を頼り大正4年に電信技士として祖母井郵便局に勤め、滞在時に古老達や形吾に烏山城主大久保家にまつわる伝説を聞き、それらをもとに「蛇姫様」を書き上げたと云われています。
のちに松太郎は、小説、劇作、演出家として活躍し、また女優、三益愛子と結婚して一世を風びしましたが、形吾は若くして命を落とし昭和32年に松太郎が形吾の墓参りのため祖母井を訪れたときに詠んだ俳句であります。
川口松太郎句碑
秋空の 晴れしが涙 さそいけり 松太郎

平成9年4月 祖母井神社 芳賀町教育委員会