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羽石家五輪塔 長谷寺

20.2.2
■説明板・・・
●羽石家五輪塔 益子町指定史跡 益子町大字前沢897
「羽石宗時文永11甲戌年芳賀郡田野郷大元入慈眼山観音院長谷寺建立宗時入道と号す」(羽石正司家文書)とあり、長谷寺(宗派は時宗)と羽石家のつながりを知ることが出来る。寺は建武2年(1335)に焼失したため、羽石時實が暦應4年(1339)現在地に再建したものである。羽石家は、笠間氏との縁が深く、初代宗時より末代正秀まで約300年間田野城主として、一帯を支配していた。
滅亡は「水谷蟠龍記」によると天正13乙酉年3月羽石内蔵允盛長は、結城晴朝に対して逆心ありとされ、天正13年3月28日から4月1日にわたり、久下田城主水谷蟠龍に攻められ落城した。田野城主の討死により領地は結城氏に没収され、水谷蟠龍の支配下になった。五輪塔は鎌倉室町期のものである。
※水谷蟠龍・・・下館城主ともある。