■説明板・・・
●栃木県指定 有形文化財(考古資料) 東根供養塔(ひがしねくようとう)1基 昭和32年8月27日指定
凝灰岩製の宝塔で、基礎は平面つくり、塔身は軸部が著しく高い円筒形で素朴感があり、首部も背が高くなっています。笠は軒反りも緩やかであり、相輪は大半を失っています。塔身四方は大月輪は端が月輪に接するほどで、内部に薬研彫りした金剛界四仏の梵字の書体も古風を示しています。
軸部下方に石面のはがれもあるが、20行にわたり銘文があります。そのうち北面の銘文により、元久元年(1204)佐伯伴行夫妻が両親の菩提を弔うために造立したことが分かります。県内に現存する紀年銘のある宝塔としては、最古のものである。
栃木県教育委員会・南河内町教育委員会(現下野市)
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