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満福寺 真言宗   小江戸栃木 19.3.31
■説明板・・・
●満福寺
当山は鎌倉時代・弘長2年(1562)薗部村に創建され、天正15年頃現在の地に移された。真言宗智山派に属し幕末に当地の大火災によって全焼するまでは大本堂を中心に諸堂伽藍完備し、末寺十数ケ寺をもつ大寺であった。ご本尊は金剛界大日如来。また、当山鎮守の「三鬼尊」は宮島弥山・京都蘆山寺のものとともにわが国でも珍しい鬼神像で栃木市指定文化財になっている。中央青鬼は、鎖につながれた姿で、昔、酒屋を荒らしたという民話で有名である。
●田中一村の墓所
栃木市出身の日本画家(1908-1977)。東京美術学校を中退後、独自の画風を追究。晩年、奄美大島にわたり、南国の自然という新しい主題を取り入れたすぐれた作品を次々に制作した。
栃木市教育委員会
■石碑・・・
田中一村。日本画家。明治41年、栃木県下都賀郡栃木町(現栃木市)田中家に生まれる。幼少より画才を発揮し、東京美術学校(現、東京芸大)に学ぶ。才能に恵まれるも、中央画壇に背を向け、貧窮のなかで絵の良心だけを信じ、ひたすらに絵かき人生を歩む。没後、終焉の地奄美大島の人々とNHKテレビ日曜美術館番組関係者等の手により、その作品と画業が紹介されるや、閉塞状況の物質文明社会に感動とブームを巻き起こす。時あたかも市政60周年記念として個展が開催されるに当たり、慈に碑一基を建立し、その偉業を顕彰し、供養に併せてその名を永く後世にとどめんとす。本名、田中孝。享年、69才
平成8年11月 満福寺第三十世 弘隆 識