■説明板・・・
●三輪郷倉
この建物は、江戸時代に建てられたもので当町内に残存する唯一の原形を止める郷倉であり、構造は幅4尺4寸(1.333m)長さ7尺6寸(5.332m)である。建築材料は、厚さ3cmの松材で、土台には栗材が使用されているとともに、釘は使われておらず、骨組みには竹のクサビを用いて建築されている。当時、この郷倉は郷村、又は数村単位に設けられたもので管内の年貢米を一時的に貯蔵するために使われたものであり、当町内にも数個所あったと言い伝えられている。中期以降は、飢饉などの非常用に(ヒエ・アワ・米・麦)等の貯蔵を目的として使用されていた。郷倉の開閉は、取り出し口が、落し蓋となっており内部の間仕切り、天井も差し込みになっている。このような建築物は町内に少ないので所有者の了解を得て移転改築し、永く町の文化財としてここに保存するものである。(昭和62年度地域文化遺産保護事業)
昭和63年3月 小川町教育委員会 |