栃木県のホームページから
●湯泉神社社叢 黒羽町大豆田 湯泉神杜
アカガシはブナ科の常緑高木で、新潟・福島以南に分布する。本県ではアカガシは多気山・高館山以南の山地にわずかに自生のものがある。
この社叢はアカガシ20本・スギ八本・ヒノキ3本が指定の対象であって、神社の森厳な環境作りには大いに役立っており、遠くからもそれとわかる。
鳥居から拝殿へ向かう参道は北北西向きで、アカガシはこの東側に15本、西に5本ある。東端は低いガケとなり、その斜面に一一本のアカガシの巨木がある。西側にある5本のうち、一番外側の2本は周囲が一メートルの木であって、これらを除くとアカガシは大体周囲3メートルの巨木である。
この社叢のアカガシはもちろん植えたものであろうが、北関束ではこれだけの巨木は珍しい。なお、この神社はたいへん古いもので、延喜三年(903)川西町(大豆田)の草分けである礒豊為が、先祖を鬼一大明神と称して祀ったのが始まりである。 |
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■説明板・・・
●栃木県指定天然記念物 大豆田湯泉神社社叢(アカガシ20本・スギ8本・ヒノキ3本)
あかがしの森
大豆田湯泉神社の境内に叢生(そうせい※草木などが群がって生えること。)する赤樫(あかがし)は、樹齢600余年、枝葉繁茂して天空を覆い、社殿を荘厳にしています。樹高20余メートル、幹の周囲3〜4メートルの巨木群で、延喜3年(902)礒氏の氏神として創建された湯泉神社が、応安4年(1371)大豆田村の氏神として現在地に遷社されるにあたり、その記念として植栽されたと伝えられています。赤樫は暖地に自生するブナ科の常緑高木で、当地方に植生しているものは殆どが白樫(しろかし)で、このような赤樫の巨木が北関東にあることは非常に珍しいことから昭和43年3月、天然記念物として指定されました。思えば、600有余年の間、わが郷土大豆田の歴史と発展を見守りつづけた、あかがしの森をこの度ホップ・ステップ・ジャンプ事業として手を加え、この大豆田の誇れる遺産を大切に保存し、子々孫々に残していきたいと思います。
平成7年6月
ホップ・ステップ・ジャンプ事業 大豆田公民館 |