■説明板・・・
●黒羽町指定文化財 史跡 大関家代々墓地 昭和46年2月12日指定
大関家代々墓地は、黒羽山久遠院大雄寺の山内にある。墓碑は、芦野石を用いた位牌型で、大小の五輪塔と宝きょう印塔の型もみられる。大関氏は、丹治姓(多治比系)を称する。同氏は、中世の豪族で、近世になって黒羽を中心に1万8千石を領知(りょうち※土地を領有して支配すること。)し、廃藩置県まで、国替えもなくこの地方を支配した外様大名である。歴代の藩主に学将が多い。黒羽領主蔵版「日本書紀」などを刊行した化政期(1804-1830)の大関土佐守増業(ますなり)や幕末に海軍奉行・若年寄として幕閣に属し活躍した肥後守増裕(ますひろ)などの墓碑もここにある。大関氏代々墓地は、近世小藩大名のものであるが、規模が大きく、まとまりがある。史跡としても貴重である。
黒羽町教育委員会 |