■説明板・・・
●龍頭観世音 縁起
龍頭観音は36観音の一つで世に光を与へなやめる衆生の音声をみそなわし(※ごらんになる)導いて下さる菩薩さまです。お姿は左手に水晶の玉、右手に巻物をおもちになって一角の龍に乗っておられます。水晶の玉の意は水のもっている力水の働きを昌(あきら)かにする、正しくするということで天上の水、地上の水、地下の水を支配される龍頭観音さまはさまざまな龍を仕かいて(※つかう)水を支配すると云います。
龍頭の滝の名もその守護を願って付けられたとされます。龍は海に千年、山に千年、三千年の功を経て天に昇りそしてお仕へ姫になり神通を有してさまざまなものに変化し水にもくぐり、空を駆ける霊獣とされてます。釈迦の誕生に(2536年前)八大龍王が花をちらし慈雨甘露の雨を降らして祝福したことも有名で、今もって釈迦に花をちらし甘茶をかけているのもそのゆえんであります。
龍頭観音の霊験と山水の守護を古人が心願を籠めたものを茲に再現復興し祀ったものです。 |