栃木県指定 有形文化財(建造物)
日枝(ひえ)神社本殿 所有者 日枝神社
昭和58年7月19日指定
日枝神社(旧称生岡山王社)は、嘉祥元年(848年)慈覚大師の建立と伝えられる。江戸時代には、日光山王七社の一つに数えられ、また、近郷八ヶ村(野口・所野・和泉・瀬尾・瀬川・小百・平ヶ崎・吉沢)の総鎮守とも称された古社である。
現在の社殿は、一間社流造で、棟札には貞享元年(1684)の建造とある。外部の塗装や飾金具は後世の修理を受けており、また屋根は元来杮葺(こけらぶき)であったものを近年改修したものであるが、向拝(こうはい)の象鼻(ぞうはな)蟇股(かえるまた)の彫刻などに江戸時代初期の特徴がよく表わされている。規模は小さいが、日光の古社にふさわしい社殿である。
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