■説明板・・・
●ラムサール条約登録湿地「奥日光の湿原」
地球的規模で自然資源の保全を目指した「特に水鳥の生息地として重要な湿地に関する条件(ラムサール条約)」の国際的に重要な湿地として、日光国立公園内の湯の湖、湯川、戦場ヶ原、小田代原260.4haが、「奥日光の湿原」として、2005年11月8日に登録されました。湿地の恵みを護りつつ、その恩恵を受けた賢明な利用を目指しています。
▲奥日光の湿原は、栃木県北西部に位置します。湯ノ湖は、東側の兎島にある湿地に、ワタスゲ、ツルコケモモ等が生育しています。湯川沿いの湯滝付近は、アズマシャクナゲの群落が分布しています。戦場ヶ原は、本州最大級の高層湿原であり、ワタスゲ、レンゲツツジ、ホザキシモツケ等の100種類以上の湿原性植物の生育が確認されています。小田代原は、湿原から草原への遷移過程にあり、アヤメ、ノハナショウブ等の湿原性植物のほか、ウマノアシガタ、ホザキシモツケ、ニッコウアザミ等の草原性植物の生育が確認され、多様な植物相を有しています。また、戦場ヶ原及び小田代原は一体となって、オオジシギ、ノビタキ等の主に湿地帯に生息する鳥類の繁殖も確認されています。
日光市 |