■説明板・・・
●鉄造薬師如来坐像
本像は建治3年(1277)の作で、鎌倉時代の優れた鉄仏に属し、たいへん貴重な彫刻である。螺髪(らほつ)には、旋毛(せんもう)を刻み、髪ぎわは水平、心持ち面長で、両瞼(りょうまぶた)は肉厚いためやや重たく、鼻、唇の表現はおおまかで静かな表情である。像高89.7cm、像の厚さ1.5cm、台座高51.8cm。(※幅と奥行きが書いていないので、鉄の板をイメージしてしまう。)台座も鉄造で、元文五庚申十月吉日(1740)の造立銘が陽鋳(ようちゅう:※文字が浮き出ていること)されている。作者不詳。
昭和27年7月29日
国重要文化財
西方町教育委員会(現栃木市)
|