■説明板・・・24.7.13
●日本の自然百選 鷲子山
鷲子山は八溝山県の中程にあり標高約470m、栃木茨城の県境にあります。北方系と南方系の植物分布の接点をなし多種多様な樹木山野草があり、また多くの鳥獣の住みかともなっています。特に人手を加えたことのない原生林もあり、四季の変化眺望のよさも加わって日本の自然百選の山に選定されました。山頂には鷲子山上神社があり大同2年(807)の創建で、天日鷲命(あめのひわしのみこと)・大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りしています。記録では将軍源頼朝が社殿修理料を献納、地方豪族も深く尊信し徳川幕府は朱印地(社領)20石、除地(免税地)100石を寄進しています。御本尊はもと本宮の地にありましたが天文21年(1552)現在の峰に移り天明8年(1788)大改築がなされました。
このほか楼門安養閣・鐘楼・奥山稲荷・本宮等があり、老杉古木にかこまれ、古来より霊峰と呼ばれ、またかつての修験道の霊場でもありました。建築は豪壮と繊細の中世と近世の様式が混在し各所に神仏混淆の跡を残しています。祭礼は春4月17日が例祭、秋11月第三土曜・日曜に夜祭・新嘗祭が斎行されます。特に第三土曜日の夜祭は創建以来の古儀秘伝を存しています。山頂よりは眼下に北関東の平地、日光那須の連峰、晴れた日には遠く富士が見え、昔、黄門水戸光圀公は当社参拝のおり鷲子山10景7奇を選ばれました。碑は楼門前にあります。ここを訪れる皆様方に我が町の名所をご紹介しましたが、この山を永遠なものとするために、当山の防災と動植物の保護について格段のご協力をお願いいたします。
那珂川町 |