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●馬頭町の風景   現 栃木県那珂川町
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健武山神社(たけぶやまじんじゃ)

■説明板・・・
●健武山神社(健武さん・健茂さん)
本社は延喜式内下野11社の一つで大同元年の創始といわれています。大字健武字武部と天梅の地にあって祭神は「日本武尊」と「金山彦命」の二社で日本書紀に「日本武尊白鳥云々……欲録其功名即定武部」とあります。また、この地方の産金は「那須のゆりがね」として昔から和歌にも詠まれ遠く都にもその名が知られておりました。「金山彦命」については、続日本後紀に「承和2年下野国武茂神に従五位を授け比神採砂金の山に座すとみえる」。そして水戸斎昭が深く崇敬し社領17石を寄進され、毎年の例祭には奉幣紙が遣されていた。境内の古杉老樹、目前の武茂の清流はいにしえの歴史伝説へと心を誘う景勝の地でもあります。
▲〔社殿〕・本殿(神明造)・拝殿(神明流造)・手水舎・神饌所・社務所
▲〔祭祀〕・例祭 4月3日・祈年祭 2月22日・新嘗祭 11月23日
▲〔特殊神事〕・髪焼祭(婦女髪の焼納)1月14日夜・注連縄焼き 1月15日朝
馬頭町観光協会 1985年10月建立
■石碑・・・
●古代産金の里
奈良時代の天平19年(747)奈良に大仏鋳造が始められ、仏像に塗る黄金に不足し聖武天皇は大層お悩みになられた。この年下野国から黄金の発見が奏上された。これがわが国最古の産金である。この地の黄金は長年にわたって朝廷に献上され、大陸文化の輸入に役立った。のち、平安時代の承和2年(835)黄金を産する山に鎮座する武茂の神に従五位下の位が授けられた。かくの如くこの地はわが国最古の産金の里であった。これを後世に伝えるため「古代産金の里」の碑を建立するものである。
昭和63年3月  天生目順一郎
↓ゆりがね・・・土砂にまじっている砂金を水中で揺すって選び分けること。その砂金。
↓古代産金(さんきん)の里 石柱