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泣き相撲

(なきずもう)
 樅山町
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泣き相撲18.9.24撮影 樹木
写真は生子神社です。神社の創建は神亀三年(726年)

◆「400年昔のはなし。与五右衛門の子供が高熱を出し、看病の甲斐もなく死んでしまった。与五右衛門はわが子の生き返るのを籾山明神にお願いし、祈り続けたところ、三日目に、境内にこだまするような泣き声をあげて、子供が息をふき返した。与五右衛門は神様にお礼と、感謝のお祭りをした。その時、巡業にきていた相撲がこの話を聞いて、子供を抱き上げ、元気で育つよう神に祈った。」というはなしです。
■生子神社
祭神は瓊々杵命(ににぎのみこと)で神亀(じんき)3年(726)の創建といわれています。その由来は、天正8年(1580)12月氏子の子供が疱瘡にかかり、晦日の夜亡くなってしまいました。両親は嘆き悲しみ、夜明けをまって屍を背負って境内の泉に沐浴し、42種の供物を供えてまつることを誓い、愛児の蘇生を祈ったところ、3日後に蘇生したことからその神徳に感じ、氏子一同が集まり、1月8日(現在は第3日曜日)に42種の献饌をすることになったもので、生子神社の社号もこのことによると言われています。この祭りには早朝「弓取式」等も行われ、「日の出祭り」として平成12年鹿沼市無形民俗文化財に指定されました。

生子神社の伝承や社号にあるように「生子」が安産・子育てにつながりをもち、江戸時代末期より子供の生育を願っての「子供相撲」が、幼児の「泣き相撲」に進展していったとみられます。「泣く子は育つ」という縁起が奉納相撲に取り入れられたもので、先に泣いた子を勝ちとする相撲で、全国的にも珍しく、9月19日(現在は19日以降の最初の日曜日)の祭日には、地元はもとより県内外の人々の尊崇を受けて賑わいます。平成2年鹿沼市無形民俗文化財に指定されました。なお、御神木の杉は鹿沼市選「グリーンライフ保存樹木」に選定されました。
↓23.9.25の様子