■説明板・・・
●歴史資料 印南丈作(いんなみじょうさく)の頌徳碑(しょうとくひ) 西那須野町指定文化財 平成6年3月31日
この記念碑は、那須野ケ原開拓の恩人印南丈作の業績をたたえる頌徳碑で、業績や経歴が漢文で刻まれており、那須開墾社の関係者や有志によって立てられた。西那須野町にとって重要な人物の碑であり建立年が古く、撰文(せんぶん)者(文章を作った人)、文字を書いた書家共に日本一流の人で、貴重な碑となっている。そのあらましは次の通りである。
@高さ:2.04m
A幅:1.18m〜1.41m
B厚さ:16cm〜38cm
C建立年:碑には明治29年(1896)とあるが、「那須開墾誌」には明治31年(1898)10月に立てられたと記されてある。
D撰文者:佐々木高行(ささきたかゆき:侯爵 枢密顧問官)
E書家:金井之恭(かないゆきやす:貴族院議員 明治三書家の一人)
印南丈作は、天保(てんぽう)2年(1831)日光で生まれ、佐久山宿(大田原市)の印南家の養子となった。戸長(こちょう:明治初期の町村の長)、県の勧業課付属(かんぎょうかつきぞく)、産馬協同会社社長などを歴任。明治13年(1880)同志と共に那須開墾社を設立、翌年社長となる。明治18年(1885)矢板武と共に苦労して那須疏水(なすそすい)の開通を実現するなど、那須野ケ原の開拓に尽力。明治21年(1888)57歳で死去した。
平成8年(1996)3月 那須塩原市教育委員会 |