■説明板・・・
●奇岩 御前岩
今から約280年前(元禄5年)徳川光圀公が領内検分の折、御前岩をご覧になられると「これは誠に天下の奇岩じゃ」と驚かれて「かかるものを衆目にさらすことは、よろしからず」と土地の役人に命じて、御前岩の対岸に竹を植えさせました。
この竹を腰巻竹と言って、県道から直接には見えないようさえぎられております。言い伝えによると、当町大字大内久通地区に淵があり、サイマラ淵と名付けられており、川岸には巨大な男根石があり「オンマラ様」と呼んでおります。その「オンマラ様」は、明治の末期に大洪水があったとき、哀れにもくずれてサイマラ淵に沈んでしまいました。それを知った御前岩は悲しみのあまり、霊水の変化は見られなかったと言うことです。
御前岩の上には小さな祠があって、そこには木や石で作った男根が奉納されており、祈願されますと子宝・安産・婦人病・五穀豊穣・商売繁盛・健康長寿に大変御利益があると言われております。かの有名なアメリカのインディアナ大学、性研究所の所長ポールゲブハート博士が1976年10月16日に訪れ、非常に興味深くご覧になられました。
1987年8月
那珂川町観光協会 |