■案内板・・・
●つつじ吊橋の概要
那須連山の盟主、茶臼岳に源を発する苦戸川(にがとがわ)はやがて余笹川(よささがわ)、那珂川(なかがわ)の流れとなり太平洋に注ぎます。その苦戸川をはさみ、八幡(やはた)のツツジ群落と殺生石(せっしょうせき)とを結ぶ「つつじ吊橋」は、橋の長さは130mで、無補剛桁(むほごうけた)歩道吊橋としては、県内では那須塩原市(旧塩原町)の「もみじ谷大吊橋」の320mに次ぐ2番目に長い吊橋です。また、川からの橋の高さは38mで、これまた栗山村(現日光市)の【瀬戸合峡わたらっしゃい吊橋」100mに次ぐ2番目に高い吊橋です。昔は、山間地では「かずら橋」と言われ、かずら(つる)で編みながら谷に架け利用されていたのが吊橋の始まりと言われています。近年は材料、技術も向上し、「つつじ吊橋」は主索(しゅさく)と呼ばれる直径65mmのワイヤーケーブルで支えられ、体重70kgの人が560人乗っても耐えられる頑丈なものでつくられています。吊橋からは茶臼岳、朝日岳、真上から見た樹木の姿を楽しむことができたり、鳥のさえずり、急流の音、蝉の鳴き声などを聞くことができます。足を進めるたびにゆらりゆらりと揺れる吊橋ならではの魅力を味わってみてください。
環境省・栃木県 |