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●黒磯市の風景    現 栃木県那須塩原市

木の俣地蔵 19.10.5撮影
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■説明板1

木ノ俣地蔵(伝説の地)
この参道の奥160メートルに地蔵堂がある。
この本尊は、前九年の役に、「安部貞任(あべ の さだとう):平安中期の武将」がこの地に陣し、自分の守本尊である地蔵尊をはだから離し、桂の樹間に置いて戦に出たため源頼義との一戦に敗れたと伝えられている。
また、一説には、現在の木ノ俣地区の樹間に隠して戦いに出て敗走しそのままに置かれていたものを後に会津の農民が光り輝く尊像を見つけ、ひそかに持ち帰り自宅で信心したが、毎夜、「きのまたこいし」と泣くので仏罰を恐れて持ち帰り、この桂の樹間に安置したとも伝えられている。なお地蔵と桂を市の文化財として指定されている。
■説明板2

木の俣地蔵(きのまたじぞう)
この本尊は阿部貞任(あべのさだとう:こちらは安部でなく阿部となっている。)の守本尊と伝えられ、初め尊像を安置したという桂の大木が参道に沿う雑木林の中に現存する。戦前は霊験あらたかな子育地蔵として多くの参詣人を集め、遠く会津地方にまで及んだ。
伐採した境内の杉は樹齢約500年と推定され、堂内の石灯籠は享保7年(1719)奉納とあることから、当時すでに厚く崇敬を集めていたことがわかる。
【伝説】
前九年の役に阿部貞任がこの地に陣し、守本尊(災難などから身を守ってくれるとして特に信仰している仏。十二支守り本尊とは違うようです。)である地蔵尊を桂の木に置いて戦にでたため、源頼義との一戦に敗れたと伝えられている。また、一説には会津の農民が林の中にこの本尊を見つけ密かに持ち去ったが、毎夜「きのまたこいし」と泣くので、仏罰を恐れてもとの桂の木に安置したとも伝えられている。

黒磯市教育委員会

※桂の木はとちぎ名木100選に選定されている。樹齢500年。安倍貞任(あべのさだとう)が正しい。