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●真岡市の風景    栃木県真岡市

中村八幡宮
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■説明板・・・
●中村八幡宮 真岡市中
主祭神は誉田別尊(ほんだわけのみこと)である。社伝によれば、天武天皇の時代、勅命により諸国に八幡宮が建立されたが、当社はその一社であるという。また、永正(えいしょう)年間(1046-52)に源頼義(みなもとのよりよし)・義家(よしいえ)父子が前九年の役(1051-62)に際して、常陸(ひたち)・下野・上野(こうづけ)の地に八社、八幡宮を建立し、石清水八幡宮(京都)を勧請(かんじょう)したが、その八八幡(やはちまん)の一社であるともいわれている。文治(ぶんじ)5年(1189)7月、源頼朝が藤原泰衡(ふじわらのやすひら)を追討するため奥州へ向かう際に、当社に戦勝を祈願、当地の領主中村時長(ときなが)も祈願し活躍することができたという。その勲功により、時長に伊達の地が与えられ、その子宗村(むねむら)が奥州伊達氏の祖になったといわれる。翌年、八幡宮に軍配が奉納されるなど伊達氏の守護神となった。以後、建久(けんきゅう)4年(1193)には、源頼朝より三十三町の神田の寄進を受けたり、伊達家代々の当主が、本殿や拝殿等の造営や修理などを行っている。また、寛永(かんえい)2年(1625)には、社殿修復にそなえて氏子たちが杉や檜2,400本を境内に植えている。(県指定天然記念物「中村八幡宮の社叢(しゃそう))以上のように、源氏や奥州伊達氏との関係が深い神社である。
平成18年9月 真岡市教育委員会
■説明板・・・
●栃木県指定天然記念物 中村八幡宮の社叢(しゃそう)
昭和46年6月25日指定 所有者 中村八幡宮
本殿と参道をとり囲むこの社叢には大木が多く、神社の森厳(しんげん)な環境を作りだしている。大部分は植栽されたヒノキ・スギ・ケヤキの他サカキ・クスノキ・アテバシイなどであるが、野生のものではカヤ・モミ・シラカシ・アカシデ・エゴノキ・ミズキ・コナラなどが見られる。ヒノキとスギの大木は社殿修復のため、寛永(かんえい)2年(1625年)に氏子が植えたもので、伐採された大木の年輪からも奉納の事実が裏付けられている。拝殿の前面右手にご神木の大ケヤキがある。これは樹高30.5メートル、目通り周囲4.9メートル、根廻り10.8メートル、根張り東西15メートル、南北22メートル。
太い幹で高くそびえ巨木の感がある。県内でも数少ない、見事で大規模な社叢である。
真岡市教育委員会 平成9年3月