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●上河内町の風景    現 栃木県宇都宮市
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羽黒山神社 18.11.23 梵天祭り

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■案内板・・・とちぎふれあい自然歩道
●羽黒山梵天歩道
羽黒山梵天歩道は、羽黒山神社の参道15町(1600m)を基道として、ゆずの里コース、七曲がりコースと2つのコースがあります。羽黒山の自然を散策することや羽黒山神社の史跡を探訪することができます。春は桜やツツジが咲きそれはみごとなものです。又羽黒山付近の生物は、動物約238種、植物974種にのぼっているといわれ、特に植物についてみると、南方植物と北方植物の交錯したところにあたっています。スズラン(らん科)は北方植物の最南端となっており特に珍しい。その他自生している珍しい植物は次のようなものがあります。サクラソウ、ヒトグボクロ、トチバニンジン、ツルガシワ、タチガシワ、ヒナノキンチャク、ヤナギバヤマブキソウ、ツルカノコソウ、カヤラン、ミズゴケ等
◎ゆずの里コース 全長8.6km
◎七曲がりのコース 全長7.0km
栃木県・上河内町(現宇都宮市)
■説明板・・・
●羽黒山と羽黒山神社

上河内村(現宇都宮市)の象徴となっている羽黒山(標高458.2m)は、今から約7500万年前に起った大規模な火山活動の時期に姿を現し、その後の海底火山活動や厳しい氷河期を経て現在の形となってきました。この山は初め河内山と呼ばれていましたが、神社の建立にあわせて羽黒山と称されるようになりました。この羽黒山の頂上に建つ羽黒山神社は、今から930余年前に宇都宮城の築城に際して藤原宗円(宇都宮宗円)が祈祷修法中に出羽三山との関連を意識し創建したものであるといわれています。(康平年間に出羽の羽黒山から勧請(かんじょう)された)本殿は、稲倉魂命(うがのみたまのみこと)を祀り文政13年に再建されたもので造営した大工の棟梁は高根沢の人で山本飛騨(ひだ)といい、「力持ち」その他の精巧な彫刻は、神山政五郎(まさごろう)の作といわれています。(昭和45年 町指定有形文化財)
※みどころ 羽黒山神社・力持ちの彫刻・夫婦杉(とちぎ名木百選)・撞鐘堂(つきかねどう)
栃木県・上河内町(現宇都宮市)
■説明板・・・
●朝水舎(あさみずしゃ)
寛文11年(1671)今里村・宮山田村境界裁許絵図の中にも明記されているこの朝水舎は神仏混淆(しんぶつこんこう)の修験道場としての羽黒山談権現(羽黒山神社)に至る登拝道沿いに位置することから、修験者あるいは参拝者が登拝一番に口にする、または身を清めるために使用したものです。朝水とは、清らかな水という意味です。
栃木県・上河内町(現宇都宮市)
■説明板・・・
●カラッソ坂(俗名カラッ坂)
本社の登拝道が、本道口から神社まで約15町(1600m)ある中で、終盤に位置した最も険しい坂である。このカラッソ坂に登ってくるころには、身も心も煩悩(ぼんのう)から離れ清らかな状態になる(カラッポになる)と言う意味から、修行過程の中に取り入れ命名されたといわれる。
※カラッソ坂の脇にある擬木階段は174段(稲穂)として階段段数を決定した。
栃木県・上河内村(現宇都宮市)
■説明板・・・
●夫婦杉
推定樹齢450年といわれるこの杉は、羽黒山神社の変遷に関係し、慶安年間(1648-1652)に宇都宮城主奥平公が出羽の羽黒山の分霊を祀った史実がある。この折、神殿(本殿)社殿が修復されており、この際に参道の改修と併せ杉の植栽がされたものと推測される。真っすぐに伸びた2本の幹が根元で一本となるこの杉は、神社の御神木として、またその名前から縁結びの木として人々の信仰を集めている。
上河内町教育委員会・羽黒山神社
■説明板・・・
●町指定有形文化財第1号 羽黒山神社本殿
稲倉魂命(うがのみたまのみこと)祀る羽黒山神社(明治初期まで「羽黒大権現」)は、近郷18郷の総鎮守として、また、神仏混淆(しんぶつこんこう)の修験道場として、多くの信者から長年にわたって崇敬されていた。創建については、諸説あるが康平年中(1058-1065)に、藤原宗円(宇都宮宗円)が宇都宮城の築城に際し、祈祷修法中に出羽三山との関連を意識し勧請されたものとされている。(羽黒山は古くは河内山と称す。)現在の本殿の造営は、文政13年(1830)に大く棟梁、山本飛騨(高根沢住)力持ちその他の精巧な社の彫刻は、神山政五郎(鹿沼住)の作である。
上河内町教育委員会・羽黒山神社
■説明板・・・
●町指定有形文化財第33号 羽黒山神社撞鐘堂(梵鐘(ぼんしょう))
元禄14年9月(1702)に建立されたこの撞鐘堂(梵鐘)は、神仏混淆としての羽黒山神社(大権現)を位置付けるものであり、この建立に関係した者は、禰宜(ねぎ)手塚宮内盛清、施主(庄屋)篠沼長左衛門正春、作者佐野天明鋳物師忠兵衛であった。しかし、梵鐘は文政元年(建立から117年後)再替と陰刻されており、関係者名も変わっていることから改鋳されたものと考えられる。鐘は一般寺院にある梵鐘と同じもので、これを撞いて時を知らせたこともあったであろう。
上河内町教育委員会・羽黒山神社