■説明板・・・
●「やいたの建物十選」山縣有朋記念館 平成2年1月26日県指定文化財
明治42年建築(大正13年小田原より現在の地に移築)
有朋公晩年の別荘で、純然たる洋風建築である。本建築は、有朋公在世中に建築された住居用建物の一つである。設計は、明治時代の近代洋風建築の大家である工学博士伊藤忠太である。
平成9年11月1日選定 矢板市市民の日実行委員会
●栃木県指定 有形文化財(建造物)山縣有朋記念館 1棟 平成2年1月26日指定
この記念館は、明治の元勲、山縣有朋が経営した「山縣農場」の内にある。当初は、小田原の古希庵内に明治42年(1909)伊藤忠太の設計により建設されたが、大正12年(1923)の関東大震災で倒壊したため、翌年、有朋の長男伊三郎が現在地に移して再建したものである。
木造2階建ての外観は、純然たる洋風建築であるが、ほとんど装飾のない簡素な造りである。
しかし、室内は、階段室や2階の居間を中心に、当時の邸宅建築の水準を示す質を備えており、なかでも、山縣有朋のY・Aをアール・ヌーヴォー風にあしらったドアのデザインは印象的である。
栃木県教育委員会・矢板市教育委員会 |