■説明板・・・・
●日光市郷土資料館
=仲附の旅籠(なかつけのはたご)=
この建物は、会津街道の藤原宿で明治元年(1868年)に建築された仲附(なかつけ)の旅籠(はたご)を、昭和56年藤原町がここへ移築したものです。
江戸時代、会津西街道の仲附は信州の「中馬(ちゅうま)」と並ぶ特殊な輸送手段でした。
仲附輸送の特色は、会津藩が設置した宿駅を継ぎ送るというしくみでなく、一人で5〜7疋(ひき)の馬をひき、目的地まで附け(つけ)通すというところにあり、輸送も早く、運賃も安く、荷物のいたみも少ないという便利なものでした。
幕末、藤原宿には5軒の仲附宿がありましたが、この宿は「加登屋」の屋号(やごう)で呼ばれ常時10人前後の仲附が宿泊していたといわれます。
なお、この建物は、持主であった斎藤敬作氏が、藤原町に寄贈したもので屋根はかやぶきでした。
・建物:木造平屋
・面積:159.20u
平成7年1月
日光市教育委員会 |