■説明板・・・
●田沼町有形文化財 田沼町1404 一瓶塚稲荷神社
蜀山人歌碑(しょくさんじんかひ) 平成6年2月21日指定
▲長さ 168cm 幅100cm 厚さ80cm
正面
花 みついつつひともし初し稲荷山 さかゆくころは花ひろがるる 狂歌堂
月 かくばかりめでたくみゆる世の中を うらやましくやのぞく月かげ 蜀山人
雪 うれしさをはるにつつまむやどいりし 坊主合羽の雪のゆふぐれ 六樹園
左側
美興 さかせたく思う柳の枝にきて なつ鶯の声も花なる 赤顔亭
文政壬午年四月吉日 当初 狂歌連中
文政5年(1822)4月田沼村の豪商大串長兵衛(赤顔亭二鏡と号す)が、江戸から狂歌の師匠蜀山人等を招いて、一瓶塚稲荷神社の境内で狂歌の会を催した時の記念碑である。台石には、曾孫たちによってこの碑の荒廃を悲しみ、再建した時の添え書きがある。往時の田沼地方が江戸との文化の交流に密接な関係があったことを示すと共に、繁栄と文化の水準を知る上からも貴重なものである。
平成12年3月 田沼町教育委員会(現佐野市)
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