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●葛生町の風景         栃木県佐野市
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佐野源左衛門常世の墓  願成寺
■説明板・・・
●佐野源左衛門常世(さのげんざえもんつねよ)の墓について
今からおよそ700年くらい前の鎌倉時代、時の執権北条時頼が、出家姿に身をやつして諸国巡歴の折り、当地(当時は、山本の里という。)にさしかかり大雪にあい貧しい農家に一夜の宿を求めた。宿の主人は、一族の者に領地を奪われて、この地に至り農業で暮らしている佐野源左衛門常世という武士であった。常世は秘蔵の梅・松・桜の鉢の木を焚いてこの旅僧に暖をとらせてもてなしをした。
後に時頼が諸国の軍勢を鎌倉に呼び集めた時、常世はやせ馬にむち打っていち早く馳せ参じたので時頼は、その忠節を賞し奪われた本領をもとに復したうえ、さらに鉢の木に因んで三箇の庄(加賀の梅田、上野の松井田、越中の桜井)を与えた。常世は面目をほどこして山本の里へ帰ったという。
葛生町(現佐野市)