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日枝神社
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■日枝神社
【参考】栃木県のホームページには
日枝神社の創建は大同3年(808)勝道上人による創建説と、嘉祥元年(848)慈覚大師創建説の2説があり、はっきりとしていない。とまれ、何れも生岡大日堂との関連も深く、その歴史は誠に古いものである。

現在の社殿は一間社の流造りでその規模は小さいが、棟札の通り貞享の建造で江戸時代初期の特徴が現れている。その後数度の修理を経て今日に至っているが、外部の塗装や飾金具はその都度加飾され、特に飾金具は近年屋根を柿葺から鉄板瓦棒葺にした際追加されたものも多い。

内部の宮殿は明治以降のもので素木のすすである。基壇は亀腹石の上に土台を据え、持送りと斗拱で高欄をうけ四方に縁をめぐらし擬宝珠柱を建て、脇障子を設けている。柱上の斗きょうは三ツ斗組で向拝とは海老虹梁でつなぎ向拝虹梁上と身舎四方に蟇股を設け簡素な猿の彫刻と巴を彫りだしている。妻は大斗扠首束構えである。正面扉は桟唐戸で黒漆塗り、浜縁より軸部は朱塗、その上部斗拱虹梁等は極彩色が施され華麗な建造物である。特に江戸時代初期の特徴は向拝の象頭や蟇股の彫刻によく現れている。

屋根は元柿葺であったものを、近年鉄板瓦棒葺に改めらている。また、彩色の補修は昭和四一年に施工されているが、向拝の金欄巻を始め所々にその仕方の簡略化がなされている。
※県のHPでは日枝(ひえだ)神社、現地説明板は日枝(ひえ)神社となっている。
栃木県指定 有形文化財(建造物)
日枝(ひえ)神社本殿 所有者 日枝神社
昭和58年7月19日指定

日枝神社(旧称生岡山王社)は、嘉祥元年(848年)慈覚大師の建立と伝えられる。江戸時代には、日光山王七社の一つに数えられ、また、近郷八ヶ村(野口・所野・和泉・瀬尾・瀬川・小百・平ヶ崎・吉沢)の総鎮守とも称された古社である。
現在の社殿は、一間社流造で、棟札には貞享元年(1684)の建造とある。外部の塗装や飾金具は後世の修理を受けており、また屋根は元来?葺(こけらぶき)であったものを近年改修したものであるが、向拝(こうはい)の象鼻(ぞうはな)蟇股(かえるまた)の彫刻などに江戸時代初期の特徴がよく表わされている。規模は小さいが、日光の古社にふさわしい社殿である。
栃木県教育委員会 日光市教育委員会