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●日光市の風景         栃木県日光市

男体山 2486m 男体山山頂 二荒山神社奥院

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17.6.1
加瀬耕造さんからの紹介
深田久弥の「日本百名山」に入っている栃木県の山は、那須岳、男体山、群馬県に跨る日光白根山、皇海山の4座の山です。僕は、登山はやってみたいと思いつつ、できないでこの年になってしまいましたが、栃木県の山を紹介しようと思います。最初は、男体山です。男体山は、標高2484mの日光にあるコニーデ型の火山です。栃木県内の多くの地域から見える事から、県内では一番親しまれた山などではないかと思います。男体山と言う名前は、男性のナニに似ているから付いたと言われていますが、どこから見た形なのか、僕には分かりません。この男体山は、日光二荒山神社の御神体になっています。日光二荒山神社の祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)なのですが、山頂には奥の宮があります。男体山を開いたのは、奈良時代末期の勝道上人と言われています。

天平7年(735年)下野国芳賀郡に生まれた上人は、天応2年(782年)に男体山山頂に登頂したと言われ、その記録は、弘法大師の撰文に記されているとの事であり、日本最古の登山記録となるとの事です。勝道上人の日光開山以来、男体山をはじめとする日光連山は、山岳宗教の修験道の地として繁栄しました。昭和34年、東京大学の斉藤忠教授によって、山頂の発掘調査が行われ、奈良時代から江戸時代までの鏡や古銭など多種多彩な遺物が発掘され、現在は一括して重要文化財に指定されています。この発掘では、勝道上人以前の遺物も出て来た事から、必ずしも上人が最初ではなさそうですが、古くから人々の信仰を集めて来た事が証明されました。この男体山がかつて噴火した時に、川が堰き止められ、現在の中禅寺湖ができました。更に、その中禅寺湖から流れ落ちるのが、日本の三名瀑と言われる、華厳の滝です。男体山は火山であるため、地質的に侵食に非常に弱く、山頂を中心にして放射状に分布する「薙(なぎ)」とよばれる直線上の侵食谷が発達しています。火山崩壊を防ぐため、国や県で、大規模な治山事業が行われています。
中禅寺から 金精道路から
明智平から 馬返しから
↓23.4.27