■説明板・・・
●天然記念物 金剛桜(こんごうざくら)
黄芽、白花大輪の山桜で花香が強く、樹齢は約500年。地際より数本の支幹に分かれ、特異の樹形をなし、その基部の周囲は約5.7mに及ぶ。繖房状に3〜4花を着け、花茎は約3.8cmで、極めて大輪、花弁は円形で長さ約1.7cm。巾は約1.6cmで、花弁の縁は重なりあっている。明治年間、当寺門跡ェ厚大僧正の謚号(しごう:おくりな)、金剛心院(こんごうしんにん)に因んで命名されたもの。昭和11年5月10日三好理学博士の調査により山桜の勝れた天然変種として国の天然記念物に指定された。
(指定日 昭和11年12月16日)
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栃木県のHPから
樹高10メートル 根廻り約6メートル 主幹周囲約3.9メートル 枝張り東西11.3メートル 南北12メートル 推定樹齢400年
やや黄味がかった赤芽のヤマザクラ(バラ科)で、5月10日頃満開となる。花は白色でわずかに芳香があり、ヤマザクラの名品種である。言い伝えによると明治10年頃、当時の輪王寺門跡である湛厚(彦坂)大僧正が、その頃、寺の中庭にあったこの木を三仏堂移築の時に現在の地に移植したということになっているが、明治15年に床次正精が描いた油彩の「輪王寺三仏堂」(輪王寺蔵)にはこの木が出ていないので、これ以後の移植と思われる。それはともかく、当時でもかなりの古木であり、皆が枯れるのを心配したが、大僧正の心のこもった手入れによって見事に活着した。戦後の一時、樹勢がかなり弱ったが、枯枝を落し根部の更新作業をやって樹勢をもり返した。金剛ザクラの名は湛厚大僧正の謚(死後の名)である金剛心院にちなんでつけられた。昭和56年現在、よく花をつけた(写真)が、頂上部にまだ、太い枯枝がある。 |
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