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●今市市の風景   現栃木県日光市

小休戸地蔵尊
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20.5.23

この日は今市へ 六方沢周辺 大笹牧場 小休戸地蔵尊 小休戸砂防堰堤
 
小休戸延命地蔵大菩薩の由来
この地蔵尊は、今より凡そ(およそ)270年前の享保4年、当地小休戸より栗山村へ通ずる大笹峠越えの災難除けの願いを込め下野國小百村沼尾重衛門氏・同高畑村八木沢康衛門氏の本願により延命地蔵大菩薩として建立されたものであります。

豊岡村史によりますと小休戸は元禄年間(凡そ300年前)すでに集落の発生がみられ、大笹峠を経て栗山村への物資運搬の中継所として繁栄をもたらした記録があり、更には明治44年鬼怒川発電所黒部堰堤工事により大正2年完成までの年月は当地の最盛期でありました。

その当時戸数は20数戸を有し、人口も必然的に増加、小百小学校の分教場が設置されました。
その後、昭和16年栗山村青柳藤原町川治間の自動車道の開通により、当地の交通は殆ど(ほとんど)杜絶(とぜつ)したのであります。

建立以来270年、人のいたみをきき入れ御慈愛を施し下さった有難い御地蔵様として地域の人は勿論、道行く人々に信仰されております。
すぐ側(そば)に流れ出る冷水は奥深い岩の間より湧き出し、年中枯れることなく流れ続け延命の湧水として道行く人の喉をうるおしております。

永い年月に亘りお地蔵様の好きな赤い帽子、赤い前掛けを着せ祠の補修等歴史を物語る大切な遺産として守り続けてこられたのは、この地に生まれ育ち郷土を愛する齋藤利之様ご夫妻であります。
この度、建立時の願主の遺志を継いで、末永く道行く人の安全を願い、有志一同相集いここに祠を修復したところであります。

平成5癸酉年11月吉日
有志一同敬白
↓飲んでみました。