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鹿沼市板荷のアンバ様は今回初めて見学しました。地域の有名な行事は知っていたのですが、なかなか見学にはいけませんでした。
この風景は板荷畑地区にある厳島神社の境内にアンバ様一行が待機しているところです。今回見学して少しわかったことは、日枝神社にお祭してあるアンバ様を祭礼の時、神輿にお移りさせ板荷地域の家庭を一軒一軒まわり、悪病を退散する神事だということです。子どもたちが持つ大杉神社の旗は、悪霊たちへ村人が「悪霊を退治する」という目印の旗なのでしょう。そのあとに大天狗(猿田彦神)がアンバ様の神輿を守り、小天狗が獅子をつれて民家を回り悪霊退治をするということです。
ちなみに、獅子は赤い半纏を着ている二人が家の玄関で獅子の背中の布(唐草模様)を大きく扇ぎ風を家の中に入れます。それを玄関以外の家の開いているところで三人の小天狗が成敗するという図式です。詳しい所作はわかりませんが、見ていてそのように見えました。小天狗の装束がかっこいいと思いました。このアンバ様一向の風景は板荷地区を巡回するので場所・時間によってずいぶんと違う風景が撮れると思います。
鹿沼市HPには 鹿沼市指定無形民俗文化財
鹿沼市板荷地区に春の訪れを告げる市指定無形文化財の「板荷(いたが)のアンバ様」が行われます。神社を出発した御輿が地区内を練り歩き、伝統的な装束に身を包んだ大天狗・小天狗は獅子を引き連れて各家庭を回り、悪魔払いと春の事触れ(ことぶれ)を行ないます。天狗が先導する御輿の後にはお囃子(大杉囃子)が続き、祭りを盛り上げて歩きます。このお祭りは150年以上の歴史を持ちます。アンバ様は、板荷の大杉神社(日枝神社)のことで、「アンバ」とは大杉神社本社のある茨城県稲敷郡「阿波」の地名に由来しています。悪病退散・地区内安全の神、また水神として地元の信仰を集めています。 |