■説明板・・・
●小塙自然環境保全地域(こばなしぜんかんきょうほぜんちいき)栃木県指定
ここ小塙地域は、河川地形の河岸段丘(かがんだんきゅう)や穿入蛇行(せんにゅうだこう:穿入蛇行(せんにゅうだこう)とは、よく発達した滑走斜面をもち、蛇行状に曲がりくねった谷の中を流れる河流の状態のこと。)が発達している地域です。荒川の流れがS字を連ねたように蛇行しており、曲流の外側の河岸が浸食されることによって、河床(かしょう)から高さ約15mの崖が続く崖線(がいせん)が形成されています。
これは、河川による典型的な浸食地形であり、崖線の壁面には地層が連続的に露出し、海棲貝化石(かいせいがいかせき)や有孔虫化石(ゆうこうちゅうかせき)を含んだ新第三系中新世(しんだいさんけいちゅうしんせい)、荒川層群小塙層の凝灰質砂岩(ぎょうかいしつさがん)の互層(ごそう)が見られます。
この連続的に露出した崖線により、地層の層理(そうり)・層序(そうじょ)・地質構造が観察できるため、学術的・景観的にも優れたものとして、自然環境保全地域に指定されています。自然が失われつつある今日、このような素晴らしい自然が残っていることは、大変意義深いことです。この素晴らしい自然を次の世代に継承していきましょう。
指定年月日 昭和52年7月19日 指定面積 5.00ha
この標識は、マロニエ緑化基金(栃木銀行寄贈)により整備されたものです。
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