■説明板・・・
●石造地蔵菩薩坐像(通称 追分け地蔵)
蓮台を含めて下から仰ぎ見る姿はまことに壮大。丸彫り石地蔵の坐像としては、東日本有数の巨像である。制作年代は明らかでないが、八代将軍徳川吉宗の日光社参のとき、すでに現在地にあったと記録されている。おそらく、街道の成立による今市宿整備の時期と、この地蔵のまつられた年代とは、密接な関係があろう。地蔵の手印は、ふつうは錫杖と宝珠であるが、これは密教系の胎蔵界大日如来の法界定印という手印を結んでいる。あるいは制作当時の信仰形態・制作事情を暗示しているのであろうか。
昭和52年10月
今市教育委員会
寄贈 今市ロータリークラブ |