■案内板・・・
●大岩毘沙門天について
大岩山は天平17年(745)行基により開かれ、堂宇を建て多聞天(毘沙門天)を祀ったのが始まりといわれる。その後は真言密教の法灯をともし、山中の毘沙門堂を中心に全山に塔頭寺院(いわゆる大岩山12坊)を配し、足利氏などの武将から信仰を集めてきた。しかし、これらの堂塔伽藍は文和4年(1355)に雷火のため焼失してしまったという。以後人々の厚い信仰によって法灯は受けつがれ、現在の毘沙門天本堂は、江戸時代の宝暦12年(1762)に再建されたものである。毘沙門天は、北方を守護し財宝を護る神とされ、七福神の一つでもある。大岩山の毘沙門天は京都の鞍馬山、奈良の信貴山とともに日本三毘沙門天の一つといわれている。
昭和60年3月(平成19年3月修正)
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