●案内板
下野薬師寺伽藍礎石(しもつけやくしじがらんそせき)南河内町指定有形文化財
この礎石は民家のひとが東塔跡(とうとうあと)付近から掘り出されたものと言われており、どの堂塔(どうとう)の礎石かあきらかではありません。礎石面の中心に見られる円形状の穴は、ほぞ穴で柱根に出ほぞを造り、ここにはめ込んであったものと推定されます。凝灰岩製とみられるこの形式の礎石は、白鳳時代に盛行したものといわれています。
隆盛期の下野薬師寺の壮大な伽藍も現今ではわずかに礎石と古瓦などが残っているだけで、往時を再現する手がかりとして貴重な資料の一つにもなっています。
南河内町教育委員会 |