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大中寺 曹洞宗 

とちぎの景勝百選一覧へ 大中寺の七不思議
■大中寺の由来(説明板より)
大中寺は久寿年間(1154)開創され、はじめ真言宗の寺であったが、荒廃していたのを延徳元年(1489)快庵妙慶禅師が曹洞宗の寺として、再興され今日に至っているものである。上杉謙信がこの寺に縁故のあった関係から、当時焼失していた七堂伽藍(寺のいろいろな建物)と上杉氏が寄進、また上杉、北条の両氏がこの寺で和を結んだことも有名は史実である。江戸時代、九世柏堂和尚は、徳川家康の信任厚く寺領百石の朱印を賜ったほか山林の寄進も受け、その後、江戸末期まで、この寺は、天下の曹洞宗寺院の管理に当たる三つの寺院(関三刹という)の筆頭の寺として天下に号令する地位にあった。

十一世宗演和尚の頃には幕府から曹洞宗天下大僧録に任ぜられ太平山大中禅官寺と号して、江戸品川に天暁院という宿所を置いて事務をとり、宮中に参内して禅師号を賜っていた。なお、、この寺の縁起は、今昔物語、雨月物語などの青頭巾の話として名高く、境内にある七不思議の伝説もまた広く知られているところである。