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19.7.16
■説明板・・・
●大谷公園
市街地の西約7kmにある宇都宮県立自然公園内に位置します。元々は特産の大谷石を産出する採石場でしたが、世界平和を祈念した平和観音が刻まれた後に、昭和31年に開園しました。周囲の起伏に富んだ地形と松や広葉樹の自然林と相まって、独特の景観をかもし出している異色の公園として、多くの観光客に親しまれています。公園中央にはカエルの後ろ姿に見える「親子がえる」があり、参道の岩壁には、天狗が投げたという伝説が残る「天狗の投石」や巨大な石臼のような「スルス岩」などの奇岩があります。また平和観音の左側の階段から頂上に登る展望所では、平和観音の目線で名勝の指定を受けた御止山(おとめやま)や大谷の景観などの眺望を楽しむことができます。ここ大谷公園は、石像、採石場跡、奇岩などがあり、大谷全体の景観をコンパクトにまとめた公園です。
■説明板・・・
●平和観音
大谷寺の南側に高くそびえる平和観音は、身丈26.93m(88尺8寸8分)の高さで、第二次世界大戦による戦没者の霊を弔い(とむらい)世界平和を祈念するために、大谷観音の御前立(おまえだて)として彫刻されたものです。戦後間もない昭和23年9月より、当時の大谷観光協会と地元の人々の熱心な後援のもとに、大谷石の採石場であった壁面を利用し、南側の岩肌に観音像を刻みました。東京芸術大学教授・飛田朝次郎氏が彫刻を手がけ、その指導ものと、大谷町の石工・上野波造氏らが制作にあたりました。6年の歳月を費やした結果、昭和29年12月に完成しました。昭和31年には、日光輪王寺門跡菅原大僧正により開眼供養が行われ、それ以降大谷の顔としてそびえ立っています。
■説明板・・・
●奇岩群(スルス岩・天狗の投げ石)
大谷の人々は、大谷地区に点在する奇怪(きかい)な形をした岩に名前を付けて呼んでいました。大谷公園の中には、岩の中央に横に亀裂が入り磨臼(すりうす)のような形をした「スルス岩」と伝説では大谷の南に位置する戸室山に住んでいた天狗が、大谷に向かって投げた巨石が、崖の上でバランスを保ち止まっている「天狗の投げ石」があります。このほかにも大谷には「鶴岩」、「亀岩」、「兜岩(かぶといわ)」、「ダルマ岩」などの奇岩群が点在しています。これらの奇岩は古くは観光名所として紀行文や絵葉書などに登場しています。
■説明板・・・
●大谷石の採石場跡
大谷町を中心に産出される大谷石は、東西約8km、南北約37km、に分布しています。大谷石は今から約2000万年前の海底火山の噴火により噴出した火山灰が海底に堆積してつくられたもので、地質学上の名称は「凝灰岩(ぎょうかいがん)」と呼ばれています。大谷石の採石は江戸時代に農家の副業として始まり、明治時代に入り産業として発達しました。当初は露掘り(ろてんぼり)と呼ばれる地上に現われている岩を採石する手法を用いていましたが、現在の採石場所は地下数十メートルから百メートル以上もある坑内に移っています。採掘された地下空洞の広さは、全体で東京ドーム12個分に相当するといわれています。ここ大谷公園では、昭和初期まで露天掘りや天上部だけを残す垣根掘り(かきねぼり)と呼ばれる方法により採石が行われていました。採石は岩の上部から一本ずつ手作業により下に向かって行われ、大谷公園から大谷寺に向かう通路の壁面や東側の壁面には、層のようになっている採石跡を見ることが出来ます。また、市営駐車場から平和観音を結ぶ通路には、石材輸送用の軌道が敷設されていました。
大谷公園近くの見学ポイント大谷寺近くの風景スルス岩親子ガエル針供養塔大谷元観音投石子育延命地蔵尊平和観音・大谷元観音天狗の投石平和観音銭洗観音 元観音隣大谷寺18.10.07慰霊の塔
大きな五輪塔が6基 高さは3m弱
戸室山