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●壬生町の風景     ●栃木県下都賀郡壬生町

壬生寺のイチョウ   19.3.26壬生寺

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イチョウはイチョウ科の落葉高木で、中国と日本にあるが日本ではすべて裁植品である。神社仏閣の境内に好んで植えられたのは、カヤと共に種子を非常の際の食料としたためであろう。雌雄異株で、欧米では珍木とされている。
壬生寺は慈覚大師の生まれた寺といわれており、広い境内の南側に孤立したこの木は伸び伸びと枝をのばしている。県内では有数の巨木である。」
・樹高24.5m,目通周囲5.1m、枝張り東西22.9m・南北22m、 推定樹齢350年
栃木県教育委員会「栃木県の記念物」より


「わが町の史跡を訪ねて」
慈覚大師誕生地(じかくたいしたんじょうち)
慈覚大師(794-864)は壬生の地御里(新町)に生まれたと言われています。姓を壬生氏、名を円仁といいます。幼少にして父を失い母に育てられましたが、温和で強い性格の持ち主でした。9才の時大慈寺の僧広智菩薩に学び、15才で比叡山に登り伝教大師(最澄)に師事しました。また838〜847年の間、唐に渡り天台宗を学びました。在唐中には武宗の廃仏にあい、俗人に身を替えたりの苦しい求法をしました。この旅行中に書いた「入唐求法巡礼行記」は、マルコポーロの「東方見聞録」、玄奘三蔵の「西遊記」とともに世界三大旅行記の一つとして高く評価されています。帰朝後は、天台宗第三世座主となり、伝教大師の偉業を大成し日本天台宗の基礎を築きました。寺の正面は「大師堂」と呼ばれ、慈覚大師を祀っています。このお堂は貞享3年(1686)日光山輪王寺の願いによって壬生城主三浦壱岐守正次によって建立されました。このお堂のすぐ西に「大師産湯の井戸」があります。また境内には、県指定天然記念物の「大イチョウ」があります。