●案内
塔跡(とうあと)
塔は釈迦(しゃか)の骨、つまり舎利(しゃり)をまつるための建物で、下野薬師寺跡の塔は寺の中心から東へ約120mの場所にあります。塔の西側に幢竿支柱(どうかんしちゅう)があるため、南からの見栄えを考えてこの位置に塔が建てられたものと思われます。
塔は基壇((きだん)・・建物の基礎・土台)が12.5m四方の大きさを持つことから五重塔であることがわかりました。また、塔の周辺からは赤く焼けた瓦が大量にみつかりました。これは、塔が落雷などにより火災にあって焼け落ちたものと考えられます。この瓦から、塔は九世紀後半に造られたことがわかりました。
しかし、塔に使われた瓦にあまり年代幅がないことから、塔は完成後100年ほどで火災にあったものと考えられます。
南河内町教育委員会
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