・・・・・上河内(宇都宮市)の風景・・・・・
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   上河内(宇都宮市)    25.4.16
古宿遺跡の大型配石遺構
上河内緑水公園01・・上河内緑水公園02・・上河内緑水公園03・・逆木用水・・古宿遺跡・・高間木キャンプ場・・逆木水神神社・・
逆木洞門・・高間木取水堰
■説明板・・・
●古宿遺跡の大型配石遺構
この配石遺構は、県道藤原宇都宮線道路改良工事に先だって、平成元年から2ケ年にわたり発掘調査を実施した古宿遺跡から移築したものです。発掘調査の結果から、古宿遺跡は今から6000年(縄文時代前期)から4000年前(後期)の縄文時代の遺跡で、特に縄文時代後期には、配石遺構を中心としてドーナツ状に土坑群その周縁に住居跡を配した計画的な環状集落を形成していました。当時の環状集落の規模は、発見された住居跡の配置から推定して直径100m前後のだ円形であったと思われます。この集落の中央には広場があり、その中心部に250個の石を用いて作られていたものが、ここに移築した配石遺構です。配石を囲むように墓墳群が検出され、また配石下からは石刀が出土するなど、集落内における祭祀の場であったと考えられます。このような配石は、すべての遺跡に存在するわけではなく、一地域内における大規模な拠点的集落から発見される場合が多いようです。古宿遺跡からは土器を含め、土掘り具として使用した打製石斧(せきふ、いしおの)、漁網具に利用した石鏃(せきぞく:いしのやじり)などの豊富な出土遺物が物語るように、当時は経済的基盤の安定のうえに集落が営まれ、精神活動へ波及したものと思われます。
上河内町(現宇都宮市)