■説明板・・・
●建造物 疏水橋(そすいばし) 国指定重要文化財(附指定) 平成18年(2006)7月5日指定
この橋は、明治38年(1905)の那須疏水取入口変更工事にあわせて那須疏水にかけられたもので、そのあらましは次のとおりです。
@建設年 明治38年(1905)
A構造 石造単アーチ橋
B規模 幅約3.2m、長さ13.1m
那須疏水が開通した明治18年(1885)、西岩崎の集落に近いこの道に橋がかけられ、地元の人や疏水関係者等がよく利用しました。しかし、簡単な橋のため、時々修繕を必要としました。そこで、明治38年(1905)に永久橋をかけることとなり、那須疏水を管理する那須疏水普通水利組合によって疏水橋が造られました。当時としては大変豪華な橋で、その形から「めがね橋」とも呼ばれました。その後この道は、那須温泉と塩原温泉を結ぶ道路として整備され、交通量の増加に伴いコンクリートで幅を広げ、アーチ部分の下方は疏水の改修工事にあわせてせばめられました。平成7年(1995)、下流部に隣接して新しい橋がかけられたことにより、疏水橋は増設したコンクリート部分を取りはずし、原形に近い形で復元・保存されました。「疏水橋」と刻まれた角柱の石碑は、疏水橋の親柱(おやばしら:らんかんの端にある太い柱)です。その近くにある石碑は、この橋の完成を記念して建立されたもので、建設の経過が刻まれています。かつては数十メートル北西にありましたが、橋の復元と共に、現在の位置に移されました。
平成19年(2007)3月
文化庁・栃木県教育委員会・那須塩原市教育委員会 |