■説明板
●刈切地蔵(かりきりじぞう)3躯
大田原市指定有形文化財 昭和41年7月28日指定
刈切地蔵堂内に安置されている阿弥陀如来坐像(像高85cm)、地蔵菩薩坐像(像高56cm)、不動明王立像(像高104cm)の3躯は、いずれも石仏です。阿弥陀如来坐像の背面に寛文9年(1669)10月17日と刻銘されていますが、作者は不明です。他の2躯は、年代・作者ともに不明ですが、様式からみて同時期の作品と思われます。大田原城の本丸を中心として、約1kmの地に、東に観音、西に薬師、南に地蔵、北に天神を安置し、城の四方固めとしました。そのいわれから南地蔵と呼ばれ、後に、七軒町講中において雨乞いの地蔵と称して、旱ばつの折にはこの地蔵を奉体し、川に渡して雨乞いの祈祷を行ったと伝えられています。
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