■説明板・・・
●国指定重要文化財 鉄塔婆(てつとうば)
明治44年8月9日指定 高さ3.3m 幅0.3m
この鉄塔婆は、鎌倉時代の正和(しょうわ)元年(1312)の八月に、宇都宮八代城主貞綱が亡き母の十三回忌の供養のために建立したといわれる。塔婆の上部には阿弥陀を表す梵字(ぼんじ)と阿弥陀三尊の浮彫りがあり下部には90字の願文がある。我が国最古であり、かつ唯一の鋳鉄製の大塔婆であることから当時の宇都宮氏の政治、経済的な力ばかりでなく文化的・宗教的な水準の高さを示している貴重な資料である。
宇都宮市教育委員会(昭和63年3月建) |