■説明板・・・
●稚児の樹 ヒイラギ
昔、二荒神社例祭3月15日の「花の会」に宇都宮家の郎党の子等5人により舞いを舞う習わしがあった。ある時、宇都宮家の郎党の子等の中から選ばれた稚児達が舞いを楽しんでいると、何方ともなく、一陣の土風が吹き上がり、突然、天狗が現われて稚児一人を見物衆の眼にも止まらぬ早業で誘引した。しばらくして稚児は白沢(現在の岡本地区)のほとりで発見されたが、すでに息絶えていた。今でもその地を「児が坂」と呼ぶ。それを悲しんだ人々により、その後、この清厳寺にこの柊(ヒイラギ)を墓標として植え供養した。それからは例年「花の会」の稚児舞いは4人で舞うようになった。 |