国指定史跡 「車塚古墳」
車塚古墳は、栃木県を代表する古墳時代後期(今から約1400年前)の大円墳です。墳丘は三段に造られ、墳丘第一段の平坦面(基壇)が幅広くつくられているのが特徴です。古墳の大きさは、直径が82m、堀(周湟)の底からの高さが約11mあります。墳丘の周囲には、ほぼ完全な形で円形に堀と土塁(周提帯)が廻り、土塁を含めた古墳総全長は約120mに達します。墳丘南側には、巨大な凝灰岩の一枚石を使った横穴式石室が開口しています。石室の奥壁面には赤く色が塗られていた痕跡が認められます。石室については、江戸時代の古文書などから、当時すでに開口していたことが記されています。現在、車塚古墳は多くの木立におおわれていますが、古墳がつくられた当時は、墳丘全体が石でおおわれその姿はこの地を治めた権力者のお墓にふさわしいものであったと考えられます。壬生町教育委員会 |
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