■案内板・・・
●関東ふれあいの道
「関東ふれあいの道」とは、全国各地に整備された長距離自然歩道のうちのひとつ「首都圏自然歩道」の愛称のことです。この「関東ふれあいの道」は豊かな自然や歴史・文化とふれあい心身とみにリフレッシュするために、関東地方の1都6県をめぐる全160コース、総延長約1,800kmにわたり整備されています。栃木県那須町は「関東ふれあいの道」の北端にあたり、県境を越えた福島県白河市の白河の関跡にて、東北6県をめぐる東北自然歩道(新・奥の細道)へ接続します。
●芦野の里へのみち・・・
このコースは伊王野と芦野を結ぶ、国道294号に沿ったコースです。芦野氏の城下町で奥州街道の宿場でもあった芦野の地は、多くの史跡や文化財が残り、随所に見られる特産の芦野石を使った構造物も相まって、江戸時代の雰囲気を随所に感じることができます。(コース距離4.9km)
●連絡コース
このコースは芦野と白河の関跡(東北自然歩道の起点)を結ぶ連絡コースで、関東ふれあいの道の踏破認定コースにはなっていません。福島県側の一部は、東北自然歩道のコースと重複しています。(コース距離11.7km)
環境省・栃木県・関東ふれあいの道
■案内板・・・
元禄の面影ただよう城下町 芦野の里
1.遊行柳
室町時代の文明3年(1482)に、遊行上人がこの地に立ち寄った際、柳の精が現れ、上人から十念を授けられ、成仏したという伝説から遊行柳と呼ばれるようになったという。江戸時代元禄の頃、俳聖松尾芭蕉が訪れ「おくのほそ道」に記述されてから一躍有名になった。この柳の傍らに西行、芭蕉、蕪村の歌碑・句碑が建てられており、今なお訪れる人は多い。
2.遊行庵
遊行柳の近くにある無料休憩所。展示室、トイレ、農産品直売所、食堂があり、展示室では地元の工芸品、農産品直売所では採れたての新鮮野菜が並び、食堂では打ち立てのそばが楽しめる。
3.芦野氏陣屋跡・町指定文化財
通称【御殿山」または「桜ケ城」「芦野城」と呼ばれている。芦野氏の近世の居城(陣屋)跡である。奈良川の東岸にあり、芦野の町なみを見おろす丘陵上に位置している。面積は約3haで、現在は山林と公園になっている。
4.高野槙(コウヤマキ)・県指定文化財
芦野氏陣屋跡に二の丸跡があるが、その東方の郭の一角に高野槙があり他の樹木を圧倒してそびえている。樹高は約24m、目通り周囲は約5m、推定樹齢は400〜500年と考えられている。高野槙としては当地域きっての巨木である。
5.温泉神社のおおすぎ・県指定文化財
芦野温泉神社の境内にある。樹高は約50m、目通り周囲6.45mで樹齢700年以上と推定される県内有数の大杉である。
6.那須歴史探訪館
旧石器時代をはじめ、縄文時代の石器、土器や、東山道を通して伝来した仏像などの文化遺産など、那須町の歴史に関する資料を展示。また、明治維新以降における鉄道、国道の開設から那須町の誕生までを「道」「通史」「トピックギャラリー」の三部門で紹介している。 |