那須町指定天然記念物
上の宮の「イチョウ」
鏡山の麓にあり、約1キロメートル西方にある健武山温泉神社にたいして上の宮とよばれている。創立や、由緒・沿革などについては未詳であるが、社頭には遊行柳の史跡があり、風光明媚は社域である。社地内にあるこの「イチョウ」は樹勢はすこぶる盛んであり、当地域最大の巨樹である。なお、高さは35メートルで目通りは6.1メートルを数える。
那須町教育委員会。
芦野緑地環境保全地域 立看板
この地域は、鏡山を中心とした緑地を保全するために指定されたものです。地域内には、鏡山とともに芦野八景の一つとして知られている「遊行柳」があります。この柳は朽木柳(くちきやなぎ)ともいい、遊行上人が「朽残る 芦野の柳 末の世も おとなう法(みち)の みちはありけり」と詠んだことから遊行の柳とよばれたようです。俳人松尾芭蕉もこの柳の下で、「田一枚 植えて立去る柳かな」の一句を残しています。私たちの祖先が残してくれた歴史的、文化的遺産の周辺の緑が急速に失われつつある今日、このような緑地を残すことは大変意義深いことであり、県民一人一人の願いでもあります。みなさん、このかけがえのない大切な緑地をいつまでも残していきましょう。
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